那須野の風に乗って

テーマ [Novels ] の記事一覧

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神 の 手 ( 200字ショートショート 35 )



ショートショートは丁度10ヶ月ぶりのアップになります。35作を数えました






この話は現実でしょうか、それとも幻?




3月11日の忌まわしい記憶も消えやらぬ間に2011年も残すところ僅かです。
改めてその惨状を見ると逝去された方々のご冥福を祈らずにはいられません






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2011/12/09   Novels     214TB 0   214Com 6  

源有綱の最期 (200字ショートショート 34)



塩原温泉に昔から伝承されている物語をショートショートにしてみました
身を隠した村での温かい米の差し入れがあだとなって命を落とした皮肉な話
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この伝承は史跡鍾乳洞「源三窟」として塩原温泉の観光スポットです
( 読み方は「げんざんくつ」です )

この伝承について疑問点を2,3取り上げてみました
先ず米についてですが米の研ぎ汁が白く濁るほどの精白米を食べるようになったのは
一般に江戸時代の明暦年間 (1655~1658年) 頃からだと言われています。しかし、平
安時代でも貴族の間では白米に近いものが食べられていたとの説もあります。それは
あくまでも 貴族であって庶民は玄米をそのまま焼いたり、 蒸したりして食べていたそう
す。源有綱は義経に就いて歴戦しましたが年齢も義経とほぼ同じで、 保元・平治の乱
で戦功があり平清盛に一時は信頼された源三位頼政を祖父に持つ良血ですから贅沢
な白米を食していたかもしれません。 しかし逃亡先の山里塩原に白米が存在したかと
いえば疑問で塩原要害の城主塩原八郎家忠からの差し入れがあったとしても 一山奥
の要害に精米技術が伝わっていたとは考え難く この米の研ぎ汁に関する伝承は後世
の創作とみるのが妥当ではないかと思います。史跡といっても伝説に近い話です。

また、かなり信頼性のおける史書である『吾妻鏡』等の記録では有綱は今の関西地方
が活動の場であったらしく、頼朝に追われた義経と別れた有綱は郎党と共に大和国宇
陀郡に潜伏したが、文治2年(1186年)6月16日、義経の残党を捜索していた北条時定
の手勢に発見され、合戦の末に敗北し深山に入って自害したと記されていて、塩原に
潜伏したことにはなっていません。どちらが真実を伝えているのでしょうか・・・

もうひとつの疑問は洞窟を発見され頼朝の手の者(北条方)の襲撃にあったのですが
戦いに敗れ自害したことになっています。どういうわけかこの種の伝承は最期に自害
が多いのですが義経は別として有綱の場合狭い洞内で不意撃ちを食らったのですか
ら 『自害』 する暇はなかった筈です。 たとえ洞外に出て戦っても、家来が何人いたか
不明ですが自害には少々の時間を要するのが普通で、 激しい突発的戦闘の中では
無理と見て私は自害ではなく討ち死にとしました。


尚、 源三窟という名前の由来は、 有綱の祖父源三位頼政(げんさんみよりまさ)の一
族が都を逃がれ塩原に辿り着いた時に立ち寄ったのがこの鍾乳洞で、当初は源三位
穴と呼ばれましたがいつ頃からか今の『源三窟』の名前に替わったようです。




源三窟の名の由来である源三位頼政は相関図の中ほどに見えます。
三位というのは朝廷から賜った官位であり頼政は上から4番目に
高い従三位で中納言という身分ですが末路は哀れでした





2011/01/09   Novels    

龍馬を襲った刺客たち ( 200字ショートショート 33 )



NHKの大河ドラマの影響もあり龍馬の人気はうなぎのぼりです。
ここでは幕末の動乱と混迷の中で散った龍馬について考えてみました。

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自動的に低い音量で音楽が流れますが本文クリックで停止します                                 


寺田屋事件後、龍馬の隠れ家だった近江屋跡の現在の地図と
幕末洛中の古地図 (双方の地図の方角は一定していません)



龍馬を殺すことにどんな意義があったのだろうか・・・
龍馬は寺田屋で幕府側に襲われたがお龍の機転で命拾いをした。 その時身を護ったのが
高杉晋作からの上海土産である S&W 社製の 6連発拳銃である。しかし事件時逃走中に
紛失してしまい、 その後薩摩藩から贈られた上記社製の22口径という 殺傷力では以前所
持していた拳銃に比べはるかに劣るものであったが、龍馬は常時これを懐にしていたようで
ある。近江屋に隠れ家を移してからも同じで、 刺客に襲われた時は拳銃を取り出す間もなく
凶刃に倒れている。龍馬は千葉道場でも有数の北辰一刀流の使い手として知られているが
永い政治活動で動き回っていては 剣の修行もままならず、当然剣術の自信もなかったので
はないかと思う。それに加え 寺田屋事件で身を護ってくれた拳銃への依存性が高かったの
は間違いない。 刺客の中心人物はそうした事情を全て知り抜いていて、周到な計画の下で
近江屋に踏み込んだのであろう。 現に近江屋の龍馬の部屋の天井が低いことも熟知 して
いて襲撃には短めの刀を使用していたのが分かっている。 原田左之助の刀の鞘が現場に
残されていたこと等から 新撰組実行説が一時有力だったが、新撰組だったら何も襲撃を隠
す必要もないわけで、3年前になるが池田屋襲撃は堂々と行っている。 これから見ても 暗
殺の黒幕は龍馬殺害を知られることで、自分の立場が不利になる人物だということになる。
龍馬は自分が命を狙われているのを良く知っていて、 変装や偽名などで用心していた一方
では大胆な面もあり、この近江屋にしても新撰組屯所や京都見廻り組詰所とはあまり離れて
はいなかったので土佐藩や薩摩藩からは隠匿の誘いが来ていたのであるが辞退していた。

それにしてもこの時代は何と暗殺事件が多いことだろう。桜田門外での井伊直弼、土佐での岡田以蔵や
吉田東洋、新撰組がらみの芹沢鴨、池田屋での勤皇志士、 近江屋の龍馬と中岡、伊藤甲子太郎などは
代表的で我が地元の黒羽藩主15代大関増裕も領内で狩猟中に鉄砲で暗殺された疑いが濃い。このよう
な一般的に知られていない暗殺事件を含めれば当時全国で40件を超すものと思われる。 新しい時代へ
の過渡期で警察組織も官軍、幕府と混沌としていたとはいえ、あまりにも数多い暴力による決着である。

ひとつの仮説であるがもし、坂本龍馬が暗殺されずに明治維新を迎えていたとすれば、 果たして龍馬は
明治新政府でどのような立場にあっただろうか。気ままな自由人であり常に前向きな彼がおとなしく政府
の要人となって行動したとは思えず、極端に言えば新政府の厄介者扱いになり、日本を飛び出し世界に
新天地を求め延び延びと活動していたのではなかろうか。こんな想像を巡らすのも又楽しいものである。





2010/07/16   Novels     106TB 0   106Com 4  

トンネルの向こう (200字ショートショート 32 )



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夢とも幻ともつかない空間がこの世には存在する?

本文は50秒後次の画像に切り替わります



もし、このトンネルが四次元世界への通路だとしたら・・・
ゼロ次元は「点」の世界、一次元は「線」の世界、二次元は 「面」の世界
三次元は前記を含めた 「立体」 の世界であり、私達の生活する世界で
ある。それでは四次元はどんな世界か? 理論的には存在 しうる世界
であるが凡人には分からない分野であって 一般的には誰も見たことの
ない世界である。一般的と述べたのは四次元らしき世界に足を踏み入
れたと思われる人の経験談を聞くことがあるからで、それはどんな世界
かといえば宇宙空間と時間を超越した「球面の歪み」の世界と思われる


                           画像部分は全てJTrim にて加工しました
                            時々このような遊びで気を紛らしています





2010/04/03   Novels     86TB 0   86Com 2  

謎のダルメシアン ( 200字ショートショート 31 )



これは実際にあった話を基にしています
下のダルメシアンをクリックしますと 本文 が出ます
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<
                                         ♪  本文クリックで元に戻ります


血の流れの神秘

ダルメシアンはクロアチアのダルマチア地方を原産とする中型犬で18世紀中頃から
ダルメシアンの名で知られるようになったとのことです。ヨーロッパでは 古くからこの
犬の存在が確認されているのにも関わらず、その始祖の原産地 については何故か
正確に解明されていないのはこの犬がジプシーと共に 旅をしていたからではないか
と言われています。体型から イタリア産のポインターとグレートデンの混血との説や
エジプトやギリシャの美術品に描かれている斑点模様の犬が 始祖であるとも言われ
ています。元々は狩猟犬でしたが 利口で敏捷なことから古くから消防犬として活躍し
数々の人命救助に貢献しましたが、消防車の出現で現在では主に番犬として飼育さ
れるようになりました。しかし今でもアメリカの消防署などではマスコットとして飼われ
ているそうです。ダルメシアンで最も印象が深いのは あのディズニーのアニメ映画の
「101匹ワンちゃん大行進」でしょう。
このショートショートの話に出てくる 謎のダルメシアン犬は 消防署で飼育されている
犬ではないようなので、何処からやって来て 何処へ消えたのか 謎のままですがY子
さんを守るような素振りや火事場を見つめる姿には いかにも消防犬らしい風格があ
ったそうです。古くから伝わる血の流れの確かなる神秘性に改めて感動を覚えます。



ダルメシアンの歴史や他の犬の種類や情報は下のサイトでどうぞ



一部 「ブログの小技」よりソースをお借りしています




2009/12/15   Novels     65TB 0   65Com 5  

誰でもよかった ( 200字ショートショート 30 )


無罪か死刑か・・・
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              本文クリックで最初に戻ります 画像はGoogle の Free image より

本文は約 200字という限られた中での創作ですので極力文章を凝縮させています。
簡略表現によって誤解を生じる点があるかもしれませんが 拡大解釈でお願いします



                                      


刑法39条1項 に 「心神喪失者の行為は罰しない」 という条文があり、これを弁護側が採用して
裁判に臨み、複数の精神科医が 心神喪失と認めれば、ほぼ無罪になる可能性が強い。それなら
審議など必要が無いみたいだが、公判が始まる前には精神鑑定の作業が進行してはいても 確定
しているわけではなく裁判審理中に知らされることになっているからで、無罪後の被告人の処遇は
裁判員6人、裁判官3人の協議によって決定されるようです。色々な問題を含む刑法だと思います


3日間でアクセス440、約250人の訪問が記録されました。拙い短編を覗いてくださり有難うございました。 9月15日朝



2009/09/11   Novels     48TB 0   48Com 4  

廃屋の白い花 (200字ショートショート 29 )


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                                 BGMは「故郷の廃家」 
                                       音量は控えめに設定してあります



BGM用のソースはSakura先生からお借りしました




廃屋の白い花は父母の悲哀の象徴だったのだろうか・・・





 

2009/07/28   Novels     39TB 0   39Com 11  

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